近年、仮想通貨による資金調達が盛んになっています。
そうした中、特に注目を浴びているのがIDOという方法です。
似たような方法では、ＩＣＯやＩＥＯといった用語もあり、わかりづらさを感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、ＩＤＯの概要やメリット、デメリット、また、ＩＣＯやＩＥＯとの違いについて紹介します。
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IDOとは
IDOとは、「Initial DEX Offering」の略で、DEXという分散型取引所を介して、企業や団体が仮想通貨を用いて資金調達を行う方法です。
仮想通貨を用いることで、ブロックチェーンのメリットを活かした資金調達ができます。
また、DEXは「Decentralized Exchange」の略で、管理者のいない仮想通貨取引所とも言えます。
このＤＥＸによってＩＤＯは特徴づけられます。
IEOとICO
IDOを理解する時にわかりやすいのは、ICOとIEOと比較することです。
ICOとIEO、IDOは、３つとも仮想通貨を用いた資産調達の方法だからです。
そして、ICOの問題点をIEOが改善し、ＩＥＯの課題をIDOが解決するといった流れで資金調達は発展しています。
ICOとは
ICOとは、「Initial Coin Offering」の略です。
企業や団体が仮想通貨を発行し、資金調達を行う方法として、はじめに流行った方法でした。
ICO以前は、株式を発行するIPOが資金調達方法として一般的でしたが、審査が厳しく、時間とコストがかかるというデメリットがありました。
そこでＩＣＯが登場し、手続きがなく、時間やコストを抑えることの出来る資金調達方法として人気ができました。
しかし、ＩＣＯはその手軽さのために、詐欺行為や資金洗浄が増えることとなり、次第に人気を失っていきました。
ＩＥＯ
ＩＣＯの次に、そのデメリットを改善する形で登場したのが、ＩＥＯです。
ＩＥＯとは、「Initial Exchage Offering」の略です。
ＩＣＯとは違い、取引所が間に入って資金調達を行います。
IEOでは、新規発行される仮想通貨やプロジェクトの内容の審査を取引所が行って、そこを通過した銘柄だけが資金調達できます。
取引所が仲介することで、ＩＣＯの問題点であった、詐欺行為や資金洗浄を防ぐことになりました。
安易に利用できない分、暗号資産やプロジェクトへの信頼度が高まりました。
IＥOは、投資家にとっては、安心できる投資先となったのです。
しかし、ＩＥＯにも課題がありました。
それは投資する側は、仮想通貨取引所で口座を開設したり、仮想通貨を購入したりしなければならないといった条件があったことです。
そのためICOに比べると、参入しにくく、盛り上がりに欠ける点がありました。
ICOは詐欺が横行しているという問題が、IEOは参入障壁が高く市場の盛り上がりに欠けるという問題がある。
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IDOのメリット
そしてＩＥＯの課題から、次に活発になってきたのがＩＤＯです。
IEOは優れた資金調達方法ですが、審査があることで仮想通貨発行者の参入障壁が上がりました。
また、投資する側もいくつかの条件をクリアしなければなりませんでした。
市場としての盛り上がりに欠ける面があったのです。
そこで、ＩＤＯが活発になりました。
ＩＤＯはＤＥＸを使うことで、審査がぼぼなく利用できます。
また、投資家にもＩＥＯのような条件は必要ありません。
そして、ＩＣＯのようにリスクの高い環境になることもありません。
IDOはＤＥＸの特徴を活かして、送金が早くでき、誰でも参加可能、さらに高い透明性のあ
る資金調達方法になっています。
ICOはIDOとIEOのいいとこ取りをしているような資金調達方法であるといえる。
IDOのデメリット
メリットの多いIDOですが、デメリットもあります。
リスクはある
ＩＤＯはＤＥＸを介しているとはいえ、仮想通貨を用いるので、詐欺行為や資金洗浄のリスクはあります。
一般的に新しい技術というのは、犯罪行為はレベルも高くなりやすいからです。
法整備が遅れている
ＩＤＯは法整備が間にあっていないため、金融庁からも認められていません。
法律がないということは、何かのトラブルに巻き込まれた時に、国の保護を受けれず自ら解
決しないといけないことです。
IDOには仮想通貨を使用するリスクや法整備が遅れているという課題がある。
IDOの使い方
IDOを成功させるのに大切なことは、プラットフォームとホワイトペーパーです。
プラットフォームを選ぶ
ＩＤＯをうまく使うポイントは、良いプラットフォームを選ぶことです。
良いプラットフォームとは、トレーダーが多く、流動性の高いプラットフォームです。
良いプラットフォームとしては、以下のプラットフォームがあります。
「Polkastarter」
「DAO Maker」
「Solstarter」
一度これらのプラットフォームでどのような銘柄があるのか調べてみると良いかもしれません。
ホワイトペーパー
ＩＤＯを成功させるには、良いホワイトペーパーを作成することです。
ホワイトペーパーとは、プロジェクトの概要やロードマップ、発行する仮想通貨の名称や規模、価格といった情報が記載されているものです。
ホワイトペーパーで説得力のある内容と将来性をアピールすることがＩＤＯの成功のカギを握っています。
信用できるプロジェクトかどうかはホワイトペーパーをよく読んで確認しましょう。
IDOの良し悪しを見極めるためにはメジャーなプラットフォームに上場するものを選ぶ、ホワイトペーパーをよく確認するなどの方法がある。
まとめ
ＩＤＯとはＤＥＸを利用した資金調達の方法です。
ＩＤＯの前にはＩＣＯやＩＥＯといった方法があり、ＩＤＯはそれらのメリットを合わせた方法だとも言えます。
一方で、法整備の遅れや犯罪へのリスクがあるというデメリットもあります。
ＩＤＯを成功させるポイントは、魅力的なホワイトペーパーの作成と良いプラットフォームを利用することです。
今後、ますます活発になるであろうＩＤＯに要注目です。
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IDOは企業や団体が仮想通貨を用いて資金調達を行う手段である。