今回は、ソフトバンクのビジョンファンドや、Andreesen Horowitz (a16z)、Coibnase、Polychain Capitalなどの、大手機関投資家から230億円の資金調達を行ったAleoについて解説していきます。
Twitterのフォロワー数は4.4万人と注目度の高いプロジェクトとなっています。
Aleoはどういった役割を果たし、なぜ注目されているプロジェクトなのか。Aleoの概要から詳しく解説していきます。
本記事の内容は以下の通りです。
- Aleoとは
- Aleoのゼロ知識証明とは
- 大手機関投資家から230億円の資金調達
- Aleoのファーストバッチマイニング
それでは見ていきましょう。
Aleoとは
Aleoとは、スピード・安全性・スケールを備えたプライベートアプリケーション開発者向けプラットフォームです。分散型システムとゼロ知識証明を活用し、Web上のユーザーデータを保護することを目指し、Web用に構築されたブロックチェーンとしてプライバシーを保護する役割を果たしています。
Aleoのゼロ知識証明とは
ゼロ知識証明とは、自分が秘密の情報を知っていることを、その情報自体を明かさずに相手に証明する手法です。
この技術を利用することによりユーザーのプライバシーが守られる仕組みになっています。
Aleoは、Leoと呼ばれるプログラミング言語を利用しており、ゼロ知識証明を実用化するプログラムに実装されています。
Leoの構文は、JavaScript、Scala、Rustといった伝統的なプログラミング言語の影響を受けており、可読性と使いやすさに重点を置いています。
Aleoは革新的な新しいゼロ知識証明システムを用いて、ユーザーはオフラインでプログラムを実行し、その後にトランザクションを生成して、その計算の正しさを証明します。
このゼロ知識証明にはいくつかの利点があります。
- トランザクションはオフラインの計算に関するすべての情報を隠蔽します。
- トランザクションは、オフラインの計算に関係なく、誰でも一定時間内に検証することができます。
- Aleoのトランザクションはオフラインの計算に関係なく、その生成には1分もかかりません。
- トランザクションはガスを使わないので、アプリケーションの実行時間は無制限です。
(トランザクションとは、情報システムの取引を指します。)
Aleoは、Proof-of-Succinct-Work(PoSW)という新しいSNARKベースのコンセンサスアルゴリズムを使用しており、ビットコインのPoW(Proof of Work)と同じセキュリティ保証を提供します。
大手機関投資家から230億円の資金調達
そんなAleoは、業界トップクラスの機関投資家から230億円の資金調達を受け、評価額は約1852億円に達しました。業界において過去最大の資金調達ラウンドとなります。
この資金調達はプライバシーに重きをおいたブロックチェーン企業では、過去最大の資金調達を受け注目を集めています。
投資家は、ソフトバンクのビジョンファンドや、Andreesen Horowitz (a16z)、Coibnase、Polychain Capitalなどの、業界トップクラスの機関投資家から資金調達を受け将来性に大きな期待をされています。
Aleoのファーストバッチマイニング
ファーストバッチとは、メインローンチ後の初期マイニングに参加できることを指します。
マイニングは仕組み上、マイナーと呼ばれる採掘者が増加するに連れて一人あたりの報酬額が減少していきます。
採掘者が少なく一人当たりの報酬額が最も多い初期マイニングは通常、大手機関投資家が枠を抑えてしまって一般投資家は初期マイニングに参加できることは極めて少ないです。
その中で今回Aleoは、ファーストバッチマイニングを招待制でAleoの深いコミュニティにのみ参加の権限を案内することが発表されました。
Aleoのトークン配布データは以下の通りです。
Aleoトークン配布データ
初期発行は10億トークンとなっています。
マイニングにおける発行(1ブロック時間は約20秒)
- 1-3年 100トークン:ブロック
- 4-6年 50トークン:ブロック
- 7-9年 25トークン:ブロック
- 10年以降 12.5トークン:ブロック
トークンの用途
- マイナーへのブロック報酬
- Aleoネットワークにおける手数料
- ブルーバーへの支払い
Aleoのファーストバッチマイニングの購入締切は2022年11月20日となっており、1年契約として1口799USD=115,800円(2022年10月時点)となっています。
Aleoのファーストバッチマイニングの詳細はこちら
Aleoのまとめ
今回は、ソフトバンクのビジョンファンドや、Andreesen Horowitz (a16z)などの大手機関投資家から230億円の資金調達を行ったAleoについて解説していきました。
要点をまとめると以下の通りです。
- ソフトバンクのビジョンファンドや、Andreesen Horowitz (a16z)などの大手機関投資家から230億円の資金調達を実施
- Twitterのフォロワー数は4.4万人とブロッックチェーン企業ではトップクラスの注目度を誇るプロジェクト
- Aleoとは、プライベートに注力したプライベートアプリケーション開発者向けプラットフォーム
- ゼロ知識証明と呼ばれる暗号技術を利用してプライバシー保護の役割を果たす技術が注目されている
- Aleoのファーストバッチマイニングが一般ユーザにも販売すると発表され、初期マイニングに参加できれば稼げるチャンスになるのではないかと、大きな話題となっています。
今回は以上になります。
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