今回はレイヤー2のDEX(分散型取引所)と呼ばれるクイックスワップの使い方について解説していきます。
クイックスワップは、主にポリゴンネットワーク上で取引できる分散型取引所です。
それに伴い、スワップしたりファーミングしたりする際のガス代は、ポリゴン(MATIC)が必要になりますのでご注意ください。
クイックスワップはユニスワップのフォーク(分散)した取引所になります。
クイックスワップはポリゴンネットワーク上で取引できるのに対して、ユニスワップはイーサリアムメインネット(ERC-20)上のトークンを取引するという違いがあります。
また、クイックスワップはポリゴンネットワーク上で構築しているため、ユーザーはほぼコストがかからず、所有、交換、転送できます。
KYC(本人確認)がいらず、仮想通貨ウォレットを接続するだけで簡単にスワップやファーミング等を行い、収益を得ることができます。
そんなクイックスワップの使い方と、DEXを利用する際に知っておくべき注意点を詳しく解説します。
本記事の内容は以下の通りです。
- クイックスワップの使い方
- クイックスワップのスワップ手順
- クイックスワップのファーミングの手順
それぞれ解説していきます。
クイックスワップの使い方
まずはクイックスワップの使い方を解説していきます。
パンケーキスワップで出来ることは主に以下の2つです。
- スワップ=他の仮想通貨に交換
- ファーミング=仮想通貨を預けることで金利や手数料収入を報酬として獲得
用途に合わせて正しい使い方を学んでいきましょう。
ウォレットの接続
スマホの場合は別の手順が必要になりますので、こちらのページをご覧ください。
まずはクイックスワップの公式Twitterからアクセスしましょう。
公式Twitterはこちら
公式Twitterにアクセスできれば、リンクをクリックしてクイックスワップのサイトに移りましょう。
次にメタマスクでポリゴンを接続しましょう。
黄色枠内の「Switch Polygon」をクリックしましょう。
メタマスク内にポリゴンネットワークを追加されていない方は、メタマスクからネットワーク追加で下記を入力すれば、追加できます。
- ネットワーク名:Matic mainnet
- 新規RPC URL:https://polygon-rpc.com
- チェーンID:137
- 通貨記号:MATIC
- ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com/
画面右上にメタマスクのアドレスが表示されていれば接続完了になります。
また、接続前にメタマスクのネットワークをポリゴンネットワークに変更しておいてください。
メタマスクにネットワークを追加する方法はこちら
クイックスワップで仮想通貨をスワップする手順
スワップとは仮想通貨を交換・両替することを指します。
今回はMATIC→QWICK(OLD)にスワップする手順を紹介していきます。
QWICK(OLD)とはクイックスワップのガバナンストークンにあたり、ファーミングなどの利息などが支払われる仕組みとなっています。
パンケーキスワップのCakeにあたる仮想通貨ですね。
仮想通貨をスワップする手順は以下の通りです。
- スワップを選択
- トークンを選択
- スワップを確定
順番に解説していきます。
スワップを選択
ホーム画面上部メニューの「Swap」をクリックしましょう。
トークンを選択
Fromを「MATIC」に設定してTOを「QWICK(OLD)」を選択しましょう。
QWICK(OLD)を選択しましょう。
QWICK(OLD)が出ない場合は、検索を使って調べてみて下さい。
スワップを確定
トークンを選択したらスワップ数量を入力して、スワップを確定しましょう。
スリッページ許容度を変更
取引成立できない場合はスリッページ許容度の%を高めましょう。
手順は以下の通りです。
スワップ画面の歯車マークをクリックして下さい。
スリッページ許容度を2〜4%に設定すると取引成立しやすくなりますが、取引数量が減少する可能性があるので注意しましょう。
スリッページとは注文を確定した価格と実際に成立した価格との差のことを指します。
相場が大きく変動した場合には、大きなスリッページが発生する可能性があります。
どのトークンも常に相場が変動しているので多少の価格差が生じます。
ネットワーク手数料はCEX(中央集権型取引所)に比べるとDEX(分散型取引所)は比較的コストを抑えられる点がポイントです。
スワップを確定させてガス代を確認しましょう。
ガス代はポリゴン(MATIC)で支払います。
取引成立後は実際に反映されているか、メタマスクを開いて確認しましょう。
反映されていればスワップの手順は終了になります。
クイックスワップのファーミングを始める手順
ファーミングとは、仮想通貨を預けることで金利や手数料収入を報酬として獲得できることを指します。(正式名称:イールドファーミング)
Aさんが預けた仮想通貨をBさんがスワップ(交換)すると、Aさんに交換手数料が与えられ稼げるという仕組みになっています。
今回は「USDC/ASTRAFER」のLPを組んでいきます。
手順は以下の通りです。
- ペアを選択
- トークンを選択
- 預け入れる数量を入力
順番に見ていきましょう。
ペアを選択
画面上部メニューの「Pool」をクリックしましょう。
トークンを選択
Token1に「USDC」 、Token2に「ASTRAFER」を選択しましょう。
ASTRAFERは下にスクロールしていくとあります。
預け入れる数量を入力
預け入れる数量を入力しましょう。
補足として、預ける数量は金額ベースで1:1になるように設定します。
(例:USDC100ドル分とASTRAFER100ドル分)
また、ファーミングならではの「インパーマネントロス」という考えがあります。
詳しくは割愛しますが、ペアとして預けることにより価格が変動し損失を招くことを指します。
ファーミングを行う際に重要な知識なので、しっかりと理解しておきましょう。
預け入れる数量を入力し、ガス代を支払うと「USDC ASTRAFER LP」というLPトークンが与えられます。
次にこのLPトークンをファームに預けてファーミングを行いましょう。
クイックスワップでLPトークンをファーミングする手順
先ほど与えられたLPトークンをファーミングしていきましょう。
画面上部の「Farm」をクリックしましょう。
先ほど与えられたLPトークンの「USDC/ASTRAFER」をクリックして下さい。
預け入れる数量を入力して①の「Approve(承認)」をクリックしてガス代を支払うと、LPトークンファーミングの完了になります。
ファーミングで得た収益を確認・回収する方法
ファーミングで得た収益を確認する方法は、ファーミングしているLPトークンを選択すると収益が確認できます。
ファーミングで得た収益を回収する方法は、上記画像②の「Claim」をクリックすると収益を回収できます。
注意点として回収する際、毎回ガス代がかかるのである程度溜まったところで、回収することをオススメしています。
クイックスワップの使い方まとめ
今回はクイックスワップの使い方について解説しました。
クイックスワップの要点は以下の通りです。
- クイックスワップはユニスワップのフォーク(分散)した取引所で、主にポリゴンネットワーク上で取引できます。
- クイックスワップはポリゴンネットワーク上で構築しているため、ユーザーはほぼコストがかからず、所有、交換、転送できます。
- スワップ、ファーミングの2つを行い通貨を交換、稼ぐことができます。
- ファーミングで得た収益を収穫すると、ガス代がかかるのである程度期間を置いてから収穫しましょう。
スワップ・ファーミングを行う際の手順を画像付きで解説しました。
初心者の方は、まずは少額から取引していき、徐々に操作方法やスワップ・ファーミングの仕組みを理解していきましょう。
今回は以上になります。
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